『生き方』 著:稲盛和夫

学生の頃は、哲学大好きだった。なんのために生きるのか?なぜこの世に生まれてきたのか?などど、自分の中であれこれと考えている時間が好きだった。
人としてあるべき姿とは、それこそ「正直」「勤勉」「親切」という中学高校の校訓に即した単純明快なものだった。
しかしながら、いつしかそれは埃にまみれて失った…。

「私の成功に理由を求めるとすれば、
たったそれだけのことなのかもしれません。
つまり私には
才能は不足していたかもしれないが、
人間として正しいことを追求するという、
単純な、しかし力強い
指針があったということです。」

冒頭のこの一文を読んでかなりの衝撃を受けた…。
私の中ではいつも同じ葛藤を繰り返していた。
仕事をしていると、人として大切なモノを切り捨てなければ仕事はできないのか?
と…。悶々とするのだった。
稲盛さんほどの人がこんなことを考えて仕事をしているのだと思って救われた本。

哲学が不足し人格が未熟であれば、才あって徳なし。せっかくの高い能力を正しい方向に活かしていくことができず、道を誤ってしまう。
人格は性格と哲学できる
人生の真理は一生懸命働くことで体得できる
精進とは、一生懸命働くこと、目の前の仕事にわき目も振らずに打ち込むこと
人格を練り、魂を磨くには日々懸命に働く
心を高め人格を錬磨するのに最も大事で有効。仕事を好きになり、一生懸命精魂こめて働く。

今一度、自分の仕事への向き合い方を省みるきっかけとなった本。
本当にもっとはやく出会いたかったと、思う。
正しい方向に向かっているか?正しい心で動いているか?を常に自分に問い続けることの大切さを改めて思い出させてくれる。
自分だけではなく、日本の現在の病みをも治してくれるような本なので、仕事をしている人もしていない人も、ぜひ読んで欲しい。
働きたくないと思っている人、働いていない人、働くことが不安な人にも勇気が出るのではないか?と思う。
私は働くって楽しい!を働く不安や悩みを抱えている若い人たちへ届けたいと思っているので、こういう言葉を自分で語れるようになりたいと切に思う。
言葉一つ一つが、全部大事に思えるので、やはり言葉は大事に。

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